一陣の風が吹く

2007年10月23日
昔は・・・

親しい人から、自分のしたことで「正直、失望した」なんて言われたら、かなり深刻に落ち込んだものだ。

ついこの前、何十年かぶりに同じ言葉を投げつけられたけれど(しかもメールで)、以前の私とは比べものにならないくらい、落ち着き静まり返っていた。心が。と言うか、どちらかというと白けたんだな。意味が、わからなかったし。

その時すぐに頭に浮かんだのは、最近読んでいる好きな作家の最新刊。生き方そのものが憧れであり、時に救いであったりするその人の文章の中に、今の私が「世の中では少数派かもしれないけど、間違いではないはず。むしろ正直なはず」と思いつつ抱えている心の叫びが、臆面もなく堂々と書いてあった。

半日ほど、気づけばそのことばかり考えていた。そして、砂金をふるいにかけるようにして出てきた答えに、私は心から満足している。3年前の大きな決断がやはり間違いではなかったことの証明を、またひとつ手にしたのだと思う。

生きている限り、人は1秒ごとに変わり続けていく。同じ道を歩めなくなったからと言って悲しむ必要はこれっぽっちもなく、ましてや相手を引き止めたり後ろ向きで歩かせようなんてしてはいけない。時間の無駄だ。

私にできることはもはや、ひとつ。

あなたらしい人生を、と祈るだけ。真っ白な心で。

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