4日は、タカ27歳の誕生日だった。

浴衣を着て花火大会を見に行き、その後イタリアンのディナー。両方とも充分に楽しく、感慨深いものだった・・・プレゼントは何がいい?という問いに、「テハヌーがいればそれで充分」と映画の台詞のようなことを言って私をにんまりさせたタカ。でもひと晩考えて、いくつかの候補を出してきたので、2人で相談してネーム入りのパーカーのボールペンに決定。そして誕生日の朝、宅急便で届いたそれはタカの手にしっくりと馴染んで素晴らしい存在感を放った。24金がアクセントになった黒く光るボールペン、芯を変えればもちろんずっと使える老舗の逸品は、きっと夢を叶えるべく論文を書き続けるタカをサポートしてくれるだろうと思うと、送った私も本当に嬉しく満足感でいっぱいになった。そう言えば、今までタカがずっと使っていたボールペンが、まさにこの新しいボールペンが届く前日にインクが切れたそうだ。「まるで役目を終えたみたいだったよ」と目をクリクリさせて私に話してくれたタカ。あるよねぇ・・・そういう事って。

花火も、本当に素晴らしかった。有料の観覧席だったから、慣れない浴衣でもゆっくり座って見られたし。少し前に一眼レフのデジカメを買ったタカはあれこれと試行錯誤の末ずいぶん腕を上げたので、私と花火の両方をとっても綺麗に撮ってくれた。まぁ、どっちも素材がいいもんね〜!プリントして大切にとっておこうっと♪

タカの誕生日を祝うのは、これで3回目かぁ〜。

こんな時でもないと聞けないので、ディナーを楽しみつつ美味しいワインでほろ酔いになったタカに、心のヒダに触れるような話題を
向けてみた。遠まわしに昔の思い出なんかを聞いてから、タカにとって私という存在は何なのかを問うてみる。そうしたら、どうも私はタカを「変えた」らしいことが判った。何がどう変わったのかは口に出さなかったけれど、まぁ聞かなくても判る。そもそもタカが私から大きな影響を受けたこと自体も、私は知っていたけれど・・・本人の口から聞くと、再確認できて腑に落ちたというか納得してしまった(笑)。

しかし。タカ、君は私からまだ何も学べてはいない。今までの3年間はお遊びのようなもの。私はあなたにとって宝の山だけれど、それがまだあなたにはどこにでもあるガラス玉にしか見えていないのだから。

んん〜〜、でも、それも人それぞれね。求められればいつでも全て曝け出そう。けれど必要ないならば、影のようにチラチラ見え隠れしているだけでいい。

そんなことを思ったのは、昨日の夜。いよいよ来年からの進路を決めるべく今月末にスウェーデンを訪問することが決まったのと、私があまりにも眠くて愛し合えなかったせいで心の安定を乱したタカが、おやすみを言っても全然眠れなくてしばらくしてから私の手を握り、胸のつかえを吐露し始めたから・・・


私に会えない週末は、どんなに寂しいか。

私の元夫に抱くヤキモチ。結局別れたとはいえ、一度はみんなに祝福される幸せな結婚を果たした元夫に自分は勝てないという劣等感から、私が結婚していた時のことはあまり知りたくないという本音。

来年は離れ離れになってしまうかもしれない、たぶんそうなるだろうということの不安。私を心から大切に思っていても、自分の身の振り方だけで精一杯でどうにもしてあげられない無力感。親の反対、結婚という責任、世間の常識。


ふふーん・・・

タカ。色々考えて大変だねぇ。でも結局、答えはいつも変わらないね。



「テハヌー安心していいよ。僕、浮気なんかしないから」

「私もしないよ」

「ほんとに?」

「うん。・・・あ、タカはもし浮気しちゃっても私にバレなければ構わないから」

「・・・それも切ない話だね・・・」




男と女の繋がり方って、無限にあるから。私にはそれが見えているけれど、タカには全く霧の彼方みたいだから、そりゃあ・・・辛いだろうね。



見守ってるよ。そして支えが必要ならば、いつでも。

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