重いパンチ

2007年5月10日
こないだの週末、ゴールデンウィークの最終日。

実家から大量の荷物と一緒に帰ってきたタカと駅で待ち合わせた。映画でも見ようよということになって、じゃあ「バベル」かな?と劇場に行ってみると思ったとおり大混雑。次の回は最前列しか空いてないと言われ、仕方なく「ロッキー・ザ・ファイナル」を見たのだけれど・・・



やられちゃいました。



熱い涙が、頬を伝ってしまいました。



ロッキーは1作目だけ見て2以降のシリーズをきちんと見ていなかったし、予告から察するに何だかベタだろうなぁ〜とタカをくくって、あまり期待せず肩の力を抜いて見ていただけに。

どんどん展開するストーリーに最初から素直に入り込み、中盤の、ロッキーがうまくいかない自分の人生を父や周りのせいにする息子に自らの思いの丈をぶつけるシーンで、強く暖かい、揺るぎない本物の愛を秘めた言葉のワンツー・パンチに、溢れる涙を抑えることができなかった。


「人生ほど重いパンチはない」


このひと言は堪えた。ロッキーほど、この台詞を口にするのにふさわしい人はいない。説得力がありすぎる。そして、大なり小なり自分の人生から重いパンチを喰らった人たちの傷口を、これに続くロッキーの言葉が優しく強く塞いでゆくのだ。どん底の、地獄の苦しみから這い上がり生還した人だけが持つ癒しの力だ。

負けるな、と人は言う。

がんばれ、立ち上がれ、元気を出して立ち向かえ、と。

けれどその言葉が相手の胸にどう伝わるかは、慎重に考えなくてはいけない。そしてよくよく、わきまえなくてはいけない。だって、そう言ってる本人がヘナチョコな場合が多いんだもの。弱いもの同志の傷の舐め合いは、お互いのためには全くならない。


そして私・・・ロッキーに比べたら、まだまだハナタレ小僧だわ。人生の重たいパンチ、ここまで受けても這い上がって来れるんだから大丈夫だよって、いつか笑って言えるようになりたい。もっともっと、今よりもっと。

ちなみにタカも、全く同じタイミングで泣いてた。あとで「どれが一番泣きのツボだった?」としつこく聞いた私。常々こころに強く思っていることで、他人にはなかなか理解してもらえないことをググッと後押しされると泣けてくるよね。

「バベル」見なくて良かった・・・。浜乙女さんに心から賛同して、「ロッキー・ザ・ファイナル」見るべし!!

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