桜と花祭り
2007年4月10日
先週末は、桜がちょうど満開を迎えたお花見日和だった。
ところがタカは、この間の韓国旅行から帰ったあと体調を崩していて元気が無かった。熱はないものの喉が痛くて咳も出て、眠っても疲れが取れず体がだるくて仕方がない状態。喋っても声にいつもの張りがぜんぜん無く、冗談を言って私を笑わせる余裕も失って・・・かわいそうだった。
それでも花見を楽しみにしていたタカ。土曜日はライトアップされた夜桜を見に行く予定だったけれど大事を取ってやめて、日曜日に体調を見ながら、できれば夜まで一日中桜を満喫しようということになった。
日曜の朝、タカより少し先に起きて久しぶりにお弁当の仕度。おむすび3種類と厚焼き玉子とタコウインナーの簡単メニューだけど、これを外で食べるとたまらなく美味しいのが不思議だ。
朝ごはんのしたくもできてタカを起こすと、だいぶ気分が良くなっていたので少し安心。どっしりと重たいお弁当とガイドブックをリュックに詰めて、出発した。
電車で1時間ほどのところには、神社仏閣が点在する桜の名所がたくさんある。車中でガイドブックを広げながら行動予定を練った。タカの体もまだ本調子ではないので、なるべく人ごみを避けるコースに決定。
電車を乗り継ぎ目的地に到着。そこでレンタサイクルを借りて、渋滞する車の列を尻目に颯爽と春風を切って走る。桜の名所巡りスタート!
最初に行ったあるこぢんまりとしたお寺の境内には、さほど大きくはないが見事に満開になったソメイヨシノが何本かあった。写真を撮り、毎年見ても全く感動が薄れることのないその美しさを今年も愛でることができたことを心からありがたく思う。もうすぐ四十九日を迎える母の魂も、桜を眺めていたに違いない。その遺影は2年前に花見をした時に撮ったもの。満開の花びらの下でくったくなく笑っている。
本堂に上がり、お参りを済ませて国宝である貯蔵品を見たり中庭を散策したりして戻ってくると、ちょうどご住職が訪れた観光客にお寺の由緒を説明するところだったので一緒に座って聞かせて頂いた。
そこで初めて思い出した。
その日、4月8日はお釈迦様の誕生日だったのだ。
確か何かの日だったなぁ〜〜・・・と気になっていたのだけれど、やっと判った。このお寺ではそれを祝して毎年この日に「花まつり」という行事を行い、普段はその扉を閉じているため一般の参拝客は目にすることができない国宝のご本尊である「三国伝来のお釈迦様像」を、一日中参拝できるよう扉を開けてあったのだ。
何しろ私は、神社仏閣・仏像好き。
思いもかけないところで、嬉しいご褒美を頂いちゃった!ガイドブックには載っているもののさして有名でもないお寺なので、宝物を掘り当てたような気分。他にも特別公開中の仏像や絵画などたくさん見ることができて良かった。実はタカも歳のわりにわびさびを好み、歴史の古い建造物や装飾を見たり苔むした庭園をゆっくり散策するのが大好き。その点では趣味が合って良かったなぁ〜とつくづく思う。
お寺の境内には小さなお茶屋があったので、甘酒を注文して店の外に置かれたベンチでお弁当を広げてランチタイム。予想通り、美味しいのなんのって!何しろ空気が美味しいもんね。そして目の前には立派な桜の木が枝を広げている。その下では数人の人たちがみな穏やかな顔で日常を離れた時間を満喫していた。そう言えば、神社とかお寺で喧嘩してる人やひどく暴れている子供を見たことがないなぁ。ま、磁場が整っているからね。心が落ち着くのも当たり前だ。
それからまた自転車をこいで、絵に書いたような美しい庭園を2ヶ所まわったら早くも日が暮れてきた。何しろ行く先々がとっても居心地が良いので、ついつい長居してしまう。
少し休もうと入った喫茶店で、コーヒーと抹茶パフェを仲良く分けながら食べているとタカが急にダウン。とってもだるくて今すぐ横になりたいと言うので、夜桜はやめにしてタカの家に帰ることにした。元気の無いタカを見ると不憫で切ない。・・・が、普段から自己中で暴言吐き放題(笑)な部分もあるので、そう思うとちょびっとだけ心の中でフフッと笑える。
でも、休みの日に具合が悪くなるなんてほんとに可愛そうに。帰りの電車の中でも蚊の鳴くような声で「テハヌーごめんね、夜桜見れなくて。怒ってる?」と何度も聞くタカ。怒るわけないじゃない、早く帰ろうね。美味しいご飯を食べてゆっくりお風呂に入って、早く元気になるといいね。と、優しく応える私。ワハハハ。
今年の桜と、お釈迦様37歳の時のご尊顔。
もう、これだけで充分。
ところがタカは、この間の韓国旅行から帰ったあと体調を崩していて元気が無かった。熱はないものの喉が痛くて咳も出て、眠っても疲れが取れず体がだるくて仕方がない状態。喋っても声にいつもの張りがぜんぜん無く、冗談を言って私を笑わせる余裕も失って・・・かわいそうだった。
それでも花見を楽しみにしていたタカ。土曜日はライトアップされた夜桜を見に行く予定だったけれど大事を取ってやめて、日曜日に体調を見ながら、できれば夜まで一日中桜を満喫しようということになった。
日曜の朝、タカより少し先に起きて久しぶりにお弁当の仕度。おむすび3種類と厚焼き玉子とタコウインナーの簡単メニューだけど、これを外で食べるとたまらなく美味しいのが不思議だ。
朝ごはんのしたくもできてタカを起こすと、だいぶ気分が良くなっていたので少し安心。どっしりと重たいお弁当とガイドブックをリュックに詰めて、出発した。
電車で1時間ほどのところには、神社仏閣が点在する桜の名所がたくさんある。車中でガイドブックを広げながら行動予定を練った。タカの体もまだ本調子ではないので、なるべく人ごみを避けるコースに決定。
電車を乗り継ぎ目的地に到着。そこでレンタサイクルを借りて、渋滞する車の列を尻目に颯爽と春風を切って走る。桜の名所巡りスタート!
最初に行ったあるこぢんまりとしたお寺の境内には、さほど大きくはないが見事に満開になったソメイヨシノが何本かあった。写真を撮り、毎年見ても全く感動が薄れることのないその美しさを今年も愛でることができたことを心からありがたく思う。もうすぐ四十九日を迎える母の魂も、桜を眺めていたに違いない。その遺影は2年前に花見をした時に撮ったもの。満開の花びらの下でくったくなく笑っている。
本堂に上がり、お参りを済ませて国宝である貯蔵品を見たり中庭を散策したりして戻ってくると、ちょうどご住職が訪れた観光客にお寺の由緒を説明するところだったので一緒に座って聞かせて頂いた。
そこで初めて思い出した。
その日、4月8日はお釈迦様の誕生日だったのだ。
確か何かの日だったなぁ〜〜・・・と気になっていたのだけれど、やっと判った。このお寺ではそれを祝して毎年この日に「花まつり」という行事を行い、普段はその扉を閉じているため一般の参拝客は目にすることができない国宝のご本尊である「三国伝来のお釈迦様像」を、一日中参拝できるよう扉を開けてあったのだ。
何しろ私は、神社仏閣・仏像好き。
思いもかけないところで、嬉しいご褒美を頂いちゃった!ガイドブックには載っているもののさして有名でもないお寺なので、宝物を掘り当てたような気分。他にも特別公開中の仏像や絵画などたくさん見ることができて良かった。実はタカも歳のわりにわびさびを好み、歴史の古い建造物や装飾を見たり苔むした庭園をゆっくり散策するのが大好き。その点では趣味が合って良かったなぁ〜とつくづく思う。
お寺の境内には小さなお茶屋があったので、甘酒を注文して店の外に置かれたベンチでお弁当を広げてランチタイム。予想通り、美味しいのなんのって!何しろ空気が美味しいもんね。そして目の前には立派な桜の木が枝を広げている。その下では数人の人たちがみな穏やかな顔で日常を離れた時間を満喫していた。そう言えば、神社とかお寺で喧嘩してる人やひどく暴れている子供を見たことがないなぁ。ま、磁場が整っているからね。心が落ち着くのも当たり前だ。
それからまた自転車をこいで、絵に書いたような美しい庭園を2ヶ所まわったら早くも日が暮れてきた。何しろ行く先々がとっても居心地が良いので、ついつい長居してしまう。
少し休もうと入った喫茶店で、コーヒーと抹茶パフェを仲良く分けながら食べているとタカが急にダウン。とってもだるくて今すぐ横になりたいと言うので、夜桜はやめにしてタカの家に帰ることにした。元気の無いタカを見ると不憫で切ない。・・・が、普段から自己中で暴言吐き放題(笑)な部分もあるので、そう思うとちょびっとだけ心の中でフフッと笑える。
でも、休みの日に具合が悪くなるなんてほんとに可愛そうに。帰りの電車の中でも蚊の鳴くような声で「テハヌーごめんね、夜桜見れなくて。怒ってる?」と何度も聞くタカ。怒るわけないじゃない、早く帰ろうね。美味しいご飯を食べてゆっくりお風呂に入って、早く元気になるといいね。と、優しく応える私。ワハハハ。
今年の桜と、お釈迦様37歳の時のご尊顔。
もう、これだけで充分。
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