大晦日の大団円

2006年12月31日
「日本人だなぁ・・・」としみじみ感じる、大晦日。



我が家では何十年もの間、年越しそばを食べながら「ゆく年くる年」の除夜の鐘を聞いて、厳かに新年を祝うのが恒例になっている。そして今夜も、苦しいことが多かった戌年を笑顔で見送り、新しい亥年を静かに招き入れた。

昨日の毒吐きモードから一転、今日は穏やかな気持ちで明るく過ごすことができた。ベッドで寝たきりの母を中心に家族みんながまとまって迎えた大晦日。テレビのチャンネルをあちこち変えながら美味しいお酒とたくさんの料理を食べ、大声で笑ったり知ってる歌を口ずさんだり。その間も誰かがしょっちゅう母に気を配っていて、手を握ったり何か食べさせたり体をさすって話しかけたりする。母はほとんどの時間をうとうとと眠って過ごしているけれど、今日が大晦日でみんなが集まっているということは認識しているようだった。呼びかけに言葉は返ってこないけれど表情で判る。今日は笑顔をたくさん見せてくれた。

私は昨日の自分を振り返って、必要の無い感情を捨て少しだけ笑顔と言葉を増やした。やってみれば驚くほど何の障害も無く、ずっと私らしくいられて楽ではないか。あぁ良かった。もうこれでいい、これ以上は無理に繕わない方が自然でいられる。誰かとの付き合いが上手くいかないとき、相手の悪いところばかりに目が行きがちになる。それをすっかり止めて、良いところばかりを探そうとすると180度違ってくる。受け止めるものも、与えるものも。それって良く聞く話だけれど、ああ〜本当だわ!と実感。


父は、美味しい日本酒を適度に飲み気持ちよく眠った。

弟と彼女は食事の世話を一生懸命してくれ、家に帰った。

母は落ち着いた寝息を立てている。




私はゆっくりとお風呂に入り、こうしてブログを書いている。今はもう、日付が変わって2007年の元旦。みなさん、新年明けましておめでとうございます!!今年も気が向いたら遊びに来て下さいね。

実家に帰っているタカからは、日付が変わる12時前にメールが来た。いつもと変わらない無駄のないメッセージ。そういうところが好きだ。私も20年前とはもう違って、新年を迎えたからと言って特別に何か変わったことを言ったりしたりするのが好きじゃなくなったから。ただ自分の心の中でひっそりと、けじめと言うか区切りがつけばいい。この新しい1年も、何が起きてもますます冷静に芯を失わず対処していきたい。私を良く知らない人から「あの人って冷たい人だよね」と言われるほどに。

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