冬の花

2006年10月31日
朝晩ベランダに出ると、思わず身を縮めてしまうほど冷え込むようになってきた。

そこには4つの鉢がある。花の香りの中で一番好きな沈丁花、枝振りが大好きで買ったのに今では野性を取り戻しすっかり変容したベンジャミン、何気なく買ったら先日花芽が大きく膨らんでいて仰天させられたアロエ。そして一番の古株は毎年この時期に鮮やかな赤い花を披露してくれるクリスマスカクタス(別名シャコバサボテン)だ。

この花の鉢植えを買った時の自分を思い出すと、ほわんと幸せな、でも今頃の風のように冷たく切ない気持ちが甦る。

それが今年も、かわいい花芽をつけ始めてくれた。肥料もロクにあげていないし枝ぶりも好き放題に伸ばしているから、お店に並んでいるような手入れされた美しさは無い。けれど、水をあげるたびに話しかけ慈しんできた私の気持ちに応えるかのように、ぷっくりと赤いつぼみを膨らませてくれたこのカクタスを私はとても大切に思っている。

もしかしたらその花が満開になる頃に、ちょうど私の誕生日かも知れない。そうだったらちょっと嬉しいな。





気持ちのいい天気が続くこの頃。

仕事もバイトも、精力的に取り組んでいて楽しい。感情の波がとっても安定していて、もちろん日々の生活の中で小さな浮き沈みはあるものの、基本スタンスとしては小高い丘の上で乾いた風に吹かれつつ自分を取り巻く環境を冷静に見つめていると言う感じ。

それはきっと、タカとの関わり方の影響だろう。どうやらやっと本当に、自分の足元をしっかりと固めて彼と向き合うことができるようになったみたいだ。今までは、何かあると大地震が起きた時の液状化現象のように根元から揺れていたけれど、その度に崩れて倒れてまた立ち上がって、転んでもただでは起きなかったおかげで今では頼もしい免震構造を持つようになった・・・ってことかな。

無理したり、我慢し過ぎたりすることなく、タカが喜んでくれることを私も楽しみながらしてあげられる。この力の抜け具合が心地良い。ワインと同じで、タカとの結びつきも熟成が進んできたのかも知れないなぁ。





先週のお休みには、タカとふたりで早々とアンコウ鍋をつついた。コタツやヒーターを出さなきゃいけなくなるまで、あとどのくらいなのだろう?



冷たい木枯らしが吹く街の中をひとり気ままに歩くのも楽しいし、タカと腕を組んで出掛けるあの温もりも待ち遠しくてたまらない。



そうね、まずは・・・

濃い茶色のブーツを、買おう!

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