残るもの

2006年10月25日
身の回りのあらゆる場所にその触手を伸ばす、デジタル製品。



ありそうでやはりあった、「デジタル写真立て」。

プリントした写真をお気に入りの写真立てに入れて部屋に飾るのが好きな私、やっぱりお店に行って時間をかけて写真立てを探すのも楽しみのうちなんだからとついアナログに肩入れしてしまうものの・・・

これはちょっと、欲しいかも。

(けど高ーい!)







東京に行ったり、その前は福岡だったりして体をバタバタと動かしていたら、やっぱり外界の流れと自分の中で動いているオリジナルの時計の速さが合わなくて頭の中がボーッとしてきた。

思い出して、味わいながら整理したいことがいっぱいあるのに、その断片が無作為にヒラヒラと浮かんでくるのでまとまらない。

今も、こうしてモニターに向かっているのに意識はあちこちに向かう。それに引き寄せられた記憶の尻尾が、現像した写真の束をめくるように場面を切り取って頭をよぎる。


あの時

粘ついた感情に縛られて、タカに素直に自分の気持ちを口に出せなかった私。突破口を探すあいだ、いつもながら大切な人を陰湿に苦しめてしまうことを知りながら無力だった。

同じ事を、私はエクスと20年近く繰り返してしまい、その組み合わせはお互いを更に深く苦しめただけだった。

けれどタカは違った。

彼は自分を知っていて、手に負えないことを無理して抱え込むことを決してしなかった。もうダメ、と伝える素直な方法を身につけている。思わず嫉妬してしまうほど鮮やかな判断は、感情と現実をきれいに区別できる彼の性質によるものだろう。

それでも・・・

タカの顔に滲んだ、悲しみと憤りが忘れられない。だから、それを忘れないでいられれば、私ももう2度と同じことを繰り返さずにいられる。


愛する人を苦しめたくない、という誓いは

こんな風に僅かずつ、薄い刃物で心を切りつけながら立ててゆくものなのかもしれないと思った。

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