6月9日・・・ロックの日に、ロックを「しに」行った。

アジカンのライブ、半年ぶり2回目。タカが取ってくれたチケットの整理番号は前回に比べてずうっと前、メンバーの熱いパフォーマンスが間近で見られると楽しみにしていたのだった。

んが。

オールスタンディングの1階席、前から5列目くらいのところに陣取っていた私達は、客電が落ちステージにメンバーが登場し1曲目のイントロが鳴ったか鳴らないかのうちに、熱狂して後ろから押し寄せたファンにもみくちゃにされた。

チビな私は、同じく男性にしてはそう背が高くないタカの腕にしがみついてその恐怖に耐えなければならなかった。最初の3曲が終わるまで15分くらいだろうか、まるで台風で大荒れの海に浮かぶいかだになった気分。足は爪先立ちのまま後ろへ前へ右へ左へ体を持っていかれて、靴が脱げないようにするのと押し潰されて息ができなくなるのに耐えることに必死だった!

会場内はフルパワーで冷房が入っていたのに、2200人の熱気はあっという間に湯気を立ててこもり始めまるでサウナ。大音量の楽器と歌声が頭蓋骨で反響して目が回る・・・

なるほど、こういうことか。

話には聞いていたけど、こりゃ倒れる人が続出してもおかしくないわ。この日もスタッフに抱えられて運び出される女の子を何人か見たとタカが言っていた。

それでも演奏が一段落して最初のMCが入ると、観客もみな落ち着いた・・・いや、グッタリしたようで大揺れはかなり収まり、以後のライブはそこそこ楽しめた。もっとも2時間半の間、東京の朝の通勤ラッシュ時のような圧迫感を常に受けつつ、大好きな曲が次々と流れているのに体の自由がきかず自分なりのノリ方が全くできなかったのを楽しかったと思えるのは、怪我もせずに無事に帰れたからなのだろう・・・。


教訓。

スタンディングのライブは、真ん中から後ろの方で見よう。

会場の一体感を味わいつつ体も思うように動かせた前回のほうが、ずっと楽しかった。


終わったあとタカも私も、会場の隅でしばらく座り込んで呆然としていた。着ていたTシャツとタオルは汗でぐっしょり、両足はパンパン。後ろで束ねていた私の長い髪はドリフのコント並みに爆発していたらしい。タカがうつろな目でひと言・・・「テハヌー、落ち武者みたい」。






ともあれ、初夏の夜風に吹かれながら手を繋いでタカの家に帰る。

ゆっくりお風呂に入ってお互いに足のマッサージをし合って、まるでキツイ仕事を終えた日のように、コテンと眠った。

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