和歌山プチ旅行〜その2
2006年4月3日
コーフン覚めやらぬ2日目の朝。
寝不足のままヨレヨレと布団から体を起こし、何とか10時のチェックアウトに間に合うように身支度を整えた。「望遠鏡を貸すから一晩中でも星見てていいよ」ってサービスがあるなら、せめてチェックアウトを12時にしてくれないかしら。いや、11時でもいいから。
外はうす曇。ひと晩だけ待ってやったんだぞとでも言いたげに、灰白色の雲が空中を覆い尽くしていた。
外に出てみると、芝が敷き詰められた小高い丘に長い滑り台やブランコなどがあることが判った。草すべりようの斜面もあってソリも貸してくれる。少し離れた建物はリス園だ。
何しろ前日は着いたのが夜だったから何にも見えなかった。さっそく記念撮影をする。
そうこうしているうちに、朝も早よから近所の家族達が遊びにやってきた。11時からプラネタリウムも始まるし、リス園では中に入って餌やりもさせてくれるらしい。
実はタカ、このリスをとっても楽しみにしていた。出発前から「テハヌー、リスに餌やれるんだって!」とニコニコ。小動物好き(臭くないのに限る)。
そしていよいよ、子供達に混じって100円を払いリスの餌(もちろんひまわりのタネ!)が入った皿を手に、リス舎(?)の中へ。係りの人がドアを開けたとたん、お腹を空かせた台湾リス(茶色混じりのグレー、体長約20センチ。写真参照)が20匹ほど、バラバラと近づいてきた。
餌の皿を持ってしゃがんでいると、組んだ丸太の影からつぶらな瞳のリス達がすばやくやって来る。後ろ足で立ち上がって膝に前足を乗せたり、慣れてくるとそのまま足を伝って登ってくるほど人間を恐がらないリス。その食欲はとどまる所を知らなかった。
ひまわりのタネを一粒ずつ、手のひらに乗せたり指でつまんだりしていると近づいて来たリスが目にも止まらぬ速さで奪い取り、よくアニメで見るような、後ろ足で立って両手で餌を挟みコリコリッと食べるしぐさを見せてくれる。そう、ちょうどこの写真のポーズ。餌を取ろうと立ち上がった時に、ちょっと意地悪して少し遠ざけると立ったまま両手をフリフリするんだけど、その動作が「チョウダイ、チョウダイ」って言ってるように見えて・・・
これがまた・・・
むっちゃくちゃ、かーわーいーいーーーー!!!
気付けばその数はわらわらと増え、両足の膝に1匹ずつが座り、腕や肩にも乗ってきたりする。その小さな体がひっきりなしに移動するたび、見た目よりもずっと軽い体重に驚く。ふと横を見ると、5匹のリスにまとわり着かれているタカはさながら「アラブのリス使い」みたいで笑った。
たっぷり30分はリスと遊び、まだ物足りなかったけれど餌が無くなっちゃったので渋々外に出た。タカは後ろ髪を引かれつつ、「リス・・・欲しい」とつぶやいている。
さてそれから、天文台を後にして一路和歌山マリーナシティへ。お昼時なので黒潮市場で美味しいものを食べ、和歌山土産を買うことにした。
着いてみると、黒潮市場は大混雑。店内で新鮮なの魚介類を買い、バーベキューコーナーで好きなだけ焼いて食べられることになっているんだけど、人でごった返しているし具材がどれもこれも高くてすっかりトーンダウン。美味しいのかも知れないけれど、これって・・・地元の人は絶対来ないんじゃないだろうか。
それでもお腹が空いてたまらなかったので、その場しのぎにネギトロ丼を食べた。肝心のネギトロは・・・たぶん出来合いを解凍してる。旨味、無し。タカと2人でぼそぼそ文句を言いつつ完食。
気を取り直して、別の建物にある和歌山の産直物産店へ。ここで湯浅醤油と梅干を買った。梅干は、試食したらとっても美味しかった。醤油は樽で2年寝かせた本格派と、ダシ醤油の2つ。これを使って美味しい料理を作るのが楽しみだ!
さてそれから、ネギトロ丼に納得がいかなかった私達は口直しにもう1回和歌山ラーメンを食べることに。数ある名店の中から厳選した今度の所は、あっさりスープの醤油味。昔ながらの中華そばって感じで美味しかったけれど、クセのある昨日のお店の方が好き。人間でもそうだけど、クセっていうのは一度受け入れて慣れてしまうと病みつきになるものだ・・・。
そして、やっぱり温泉は外せないということで、ガイドブックに載っていた山間の村にある立ち寄り温泉へ行ってみた。
しかしこれがなかなか大変なことに。
ちょっとばかりケチッて、ナビが示す有料道路を避けて行ったのが悪かった。山越えの険しく細い道を延々と走ることになり、そんな運転に慣れていない私は緊張しっぱなしで疲れた。今思えば、とにかく事故が無かっただけで充分だと思えるほど、スリル満天だった・・・。
まぁ、そんな中にも小さな喜びはあった。山里の穏やかな景色や山桜の見事さに思わず車を停めたり、道端にある無人販売所で取れたてのみかん20個ほどを100円で買ったり。
そして、やっとの思いで着いた立ち寄り温泉は今日リニューアルオープンしたばかりだった。入り口で紅白餅を配られ、タオルは記念サービスで無料。ちょっと得した気分。
でも、お風呂は都会にも良くあるスーパー銭湯と同じだった。ただ、ヒノキと岩の露天風呂は気持ちよかった・・・お湯は透明でとろみがあり、肌に柔らかかった。
お風呂から上がると、もうすっかり日が暮れていた。
これでもう和歌山は堪能したねとタカと納得。早めに帰って私の家でたこ焼きでもしようということに。
それから予定では2時間ほどで帰れるつもりだったのが、またしても真っ暗な山道でてこずり、高速に乗ってからはナビが原因不明の故障をきたしてずっと手前の出口で下ろされてしまい、一般道を延々とひた走りやっとの思いで我が家に帰り着いた。それが、何と、11時過ぎ・・・・何でこうなるのっ?
色々と予定外のアクシデントがあったけど、こんな時タカは助手席であまり慌てないし文句も言わないから本当に助かる。困難な状況にどう対処するかってことが、その人と長く一緒にいられるかどうかの決め手になるよね。
ともあれ、真夜中のたこ焼きパーティーをして今回の和歌山旅行はお開きになった。
今度は、ゆっくりと電車の旅もいいな。
タカとなら、色んな所に行って色んな体験をしてみたい。
それが何であれ楽しい経験になりそうだから。
そんな風に、私もタカに思ってもらえたら嬉しいな。
寝不足のままヨレヨレと布団から体を起こし、何とか10時のチェックアウトに間に合うように身支度を整えた。「望遠鏡を貸すから一晩中でも星見てていいよ」ってサービスがあるなら、せめてチェックアウトを12時にしてくれないかしら。いや、11時でもいいから。
外はうす曇。ひと晩だけ待ってやったんだぞとでも言いたげに、灰白色の雲が空中を覆い尽くしていた。
外に出てみると、芝が敷き詰められた小高い丘に長い滑り台やブランコなどがあることが判った。草すべりようの斜面もあってソリも貸してくれる。少し離れた建物はリス園だ。
何しろ前日は着いたのが夜だったから何にも見えなかった。さっそく記念撮影をする。
そうこうしているうちに、朝も早よから近所の家族達が遊びにやってきた。11時からプラネタリウムも始まるし、リス園では中に入って餌やりもさせてくれるらしい。
実はタカ、このリスをとっても楽しみにしていた。出発前から「テハヌー、リスに餌やれるんだって!」とニコニコ。小動物好き(臭くないのに限る)。
そしていよいよ、子供達に混じって100円を払いリスの餌(もちろんひまわりのタネ!)が入った皿を手に、リス舎(?)の中へ。係りの人がドアを開けたとたん、お腹を空かせた台湾リス(茶色混じりのグレー、体長約20センチ。写真参照)が20匹ほど、バラバラと近づいてきた。
餌の皿を持ってしゃがんでいると、組んだ丸太の影からつぶらな瞳のリス達がすばやくやって来る。後ろ足で立ち上がって膝に前足を乗せたり、慣れてくるとそのまま足を伝って登ってくるほど人間を恐がらないリス。その食欲はとどまる所を知らなかった。
ひまわりのタネを一粒ずつ、手のひらに乗せたり指でつまんだりしていると近づいて来たリスが目にも止まらぬ速さで奪い取り、よくアニメで見るような、後ろ足で立って両手で餌を挟みコリコリッと食べるしぐさを見せてくれる。そう、ちょうどこの写真のポーズ。餌を取ろうと立ち上がった時に、ちょっと意地悪して少し遠ざけると立ったまま両手をフリフリするんだけど、その動作が「チョウダイ、チョウダイ」って言ってるように見えて・・・
これがまた・・・
むっちゃくちゃ、かーわーいーいーーーー!!!
気付けばその数はわらわらと増え、両足の膝に1匹ずつが座り、腕や肩にも乗ってきたりする。その小さな体がひっきりなしに移動するたび、見た目よりもずっと軽い体重に驚く。ふと横を見ると、5匹のリスにまとわり着かれているタカはさながら「アラブのリス使い」みたいで笑った。
たっぷり30分はリスと遊び、まだ物足りなかったけれど餌が無くなっちゃったので渋々外に出た。タカは後ろ髪を引かれつつ、「リス・・・欲しい」とつぶやいている。
さてそれから、天文台を後にして一路和歌山マリーナシティへ。お昼時なので黒潮市場で美味しいものを食べ、和歌山土産を買うことにした。
着いてみると、黒潮市場は大混雑。店内で新鮮なの魚介類を買い、バーベキューコーナーで好きなだけ焼いて食べられることになっているんだけど、人でごった返しているし具材がどれもこれも高くてすっかりトーンダウン。美味しいのかも知れないけれど、これって・・・地元の人は絶対来ないんじゃないだろうか。
それでもお腹が空いてたまらなかったので、その場しのぎにネギトロ丼を食べた。肝心のネギトロは・・・たぶん出来合いを解凍してる。旨味、無し。タカと2人でぼそぼそ文句を言いつつ完食。
気を取り直して、別の建物にある和歌山の産直物産店へ。ここで湯浅醤油と梅干を買った。梅干は、試食したらとっても美味しかった。醤油は樽で2年寝かせた本格派と、ダシ醤油の2つ。これを使って美味しい料理を作るのが楽しみだ!
さてそれから、ネギトロ丼に納得がいかなかった私達は口直しにもう1回和歌山ラーメンを食べることに。数ある名店の中から厳選した今度の所は、あっさりスープの醤油味。昔ながらの中華そばって感じで美味しかったけれど、クセのある昨日のお店の方が好き。人間でもそうだけど、クセっていうのは一度受け入れて慣れてしまうと病みつきになるものだ・・・。
そして、やっぱり温泉は外せないということで、ガイドブックに載っていた山間の村にある立ち寄り温泉へ行ってみた。
しかしこれがなかなか大変なことに。
ちょっとばかりケチッて、ナビが示す有料道路を避けて行ったのが悪かった。山越えの険しく細い道を延々と走ることになり、そんな運転に慣れていない私は緊張しっぱなしで疲れた。今思えば、とにかく事故が無かっただけで充分だと思えるほど、スリル満天だった・・・。
まぁ、そんな中にも小さな喜びはあった。山里の穏やかな景色や山桜の見事さに思わず車を停めたり、道端にある無人販売所で取れたてのみかん20個ほどを100円で買ったり。
そして、やっとの思いで着いた立ち寄り温泉は今日リニューアルオープンしたばかりだった。入り口で紅白餅を配られ、タオルは記念サービスで無料。ちょっと得した気分。
でも、お風呂は都会にも良くあるスーパー銭湯と同じだった。ただ、ヒノキと岩の露天風呂は気持ちよかった・・・お湯は透明でとろみがあり、肌に柔らかかった。
お風呂から上がると、もうすっかり日が暮れていた。
これでもう和歌山は堪能したねとタカと納得。早めに帰って私の家でたこ焼きでもしようということに。
それから予定では2時間ほどで帰れるつもりだったのが、またしても真っ暗な山道でてこずり、高速に乗ってからはナビが原因不明の故障をきたしてずっと手前の出口で下ろされてしまい、一般道を延々とひた走りやっとの思いで我が家に帰り着いた。それが、何と、11時過ぎ・・・・何でこうなるのっ?
色々と予定外のアクシデントがあったけど、こんな時タカは助手席であまり慌てないし文句も言わないから本当に助かる。困難な状況にどう対処するかってことが、その人と長く一緒にいられるかどうかの決め手になるよね。
ともあれ、真夜中のたこ焼きパーティーをして今回の和歌山旅行はお開きになった。
今度は、ゆっくりと電車の旅もいいな。
タカとなら、色んな所に行って色んな体験をしてみたい。
それが何であれ楽しい経験になりそうだから。
そんな風に、私もタカに思ってもらえたら嬉しいな。
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