ありがとう、桜餅

2006年3月6日

昨日、おとといと母の元にいてずっと付き添う。

とにかく嬉しい・・・

母は見違えるように元気になっている！

とはいえ、今の状態でやっと「人並みの患者さん」だ。最悪の時には、ベッドの上で寝返りを打つことすらできず、食欲は無く、オムツを替えてもらう必要があった。その上言葉が思うように出ないため、痛い・寒い・いる・いらないなどの意思表示がほとんどできなかった。それが本人も周りも一番辛かった・・・。

それが約3週間前のこと。

今はもう、付き添いがあればトイレで用を足すことができ、全く動かなかった右手足は歩いたり物をつかんだりする動作をし始め、食欲もあって何より話ができるようになってくれた。コミュニケーションが取れることの大切さを、こんなにも痛感したことは今まで無かった。

数日前の日記に書いた、私の願いは見事に叶った・・・

私はただ、母の笑顔が見たかった・・・

昨日、少し遅いひな祭りを2人で祝うために買って行った桜餅。

母が美味しそうにペロッと平らげるのを、至福の思いで見つめていた。

「美味しいねぇ」

「うん、美味しいね」

ああ、私たちにも・・・・

暖かく柔らかい春が、来る。