あるワークショップに行って来た。

それは、役者を目指す人とかすでに劇団で活動している人たちが参加する、芝居をするためのメソッドを学べるもの。

先生は、ロンドンで活躍中の日本人。かなり上まで登りつめた人のはずなのに、実際はものすごく気さくで楽しい人だった。

30人の参加者が、3時間、言葉を使わずにひたすら先生の指示を理解して動く。それは、「ああしてこうして」とただ指示されるのではなく、基本のメソッドだけ与えられた私達が動いているうちにどんどん発展していく「ナマモノ」だ。時にはひとりで、時には2人・3人・10人のグループで課題に取り組み、そこから生まれたさまざまな感覚について全員で丁寧に意見を言い合う。

私は、どんなジャンルでも関係なく体を使うことが大好き。

言葉を使うよりも、体を動かす方が性に合ってるみたい。理論的なものの考え方が苦手なのもあるけれど、頭をニュートラルにしてただ動かす体は、言葉を凌ぐほど雄弁に語りかけることができるのを体験的にわかっているからかもしれない。

このワークショップに参加したきっかけが、面白い。

明日、タカと一緒に小さな芝居を見に行くんだけど、その劇団のプロデューサーが別企画で行うもので、HPで参加者を募集しているのを見てほとんど何も考えずすぐに申し込んだのだった。

何の予備知識もなく、知ってる人も全くいないところに行くというのにちっとも不安じゃなかったのは、ほとんど「予感」と言えそうな確信があったから。

そう、新しい縁に出会えるかもしれないという予感。



そしてそれは、実現された。

ワークショップの間、いちばん密接に関わったある女性と帰り道がいっしょになり、ほんの3分間しゃべっただけで意気投合し、居酒屋に行って楽しく過ごした後にお互いの連絡先を交換して別れた。

おまけに、その店に後から先生とプロデューサーがやってきて、思いがけず交流を深めることができて嬉しかった。ロンドン在住の先生が、何と同じ市内出身だったことまで知ってビックリ。今も日本に帰ってきたときはその実家に帰るそうだ。

実は今回のワークショップは、4回で完結。そして、全講座を終了した後に希望者にはオーディションを行って、合格者は公演に参加できるということだった。

私は、用事が重なってしまい4回のうち今回の1回だけしか受けられない。それでも、今日は本当に来て良かった。とても楽しかったし目からウロコが何枚も落ちたし、貴重な出会いも得た。あ、ちなみにもし4回全部受けられたとしても、オーディションは受けません。興味はあるけど、さすがに役者はもういいなぁと。

いや、かれこれ20年近く昔のことですが・・・

小さな劇団で、3年ほど舞台を踏んでました。消したい過去の部類に入る、ちょっとこっぱずかしい経歴でごじゃるよ。

結局、終電近くまで盛り上がりっぱなしで飲んでいた。帰りがけ、プロデューサーが「私、テハヌーさんと一緒にやりたい気がするんだよねぇ」と言ってくれたのがちょっぴりくすぐったく、嬉しかった。

人生は、私が敬愛するキューブラー・ロス氏がこの本に記しているように、廻る輪をいくつも繋げて進んで行くような気がしてならない。

やってくる物事や人は、やっぱり全て自分の内側から滲み出た波長に引き寄せられてくるのだと思う。

だから基本的に

全部

ウェ〜〜〜ルカム!!

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