モイモイ、ナハダーン(じゃあね、また会おう)!
2006年2月23日
昨日、行ってきました!
フィンランドのジャズ・グループ「ファイヴ・コーナーズ・クインテット」(以下、FCQ)の大阪ブルーノートライブ。
あ、ちなみにこのレビューは全然関係ありましぇん。FCQ、探したんだけどまだ無くって・・・(涙)
夕方仕事を終え、汗をかいた顔を綺麗に洗って念入りにメイクを施し、髪をとかしていつもより少しだけお洒落した服をチェック。慣れないパンプスも履いて来た。仕上げにタカからもらった指輪をはめて、完璧〜!
仕事で遅れてやって来たタカと合流してパスタで腹ごしらえ。彼もいつもと違う雰囲気。髪をムースで整え、シックなニットに2人で揃えたネックレスをしたりしてる。
そして9時。待望のブルーノートに初めて足を踏み入れたとたん、私はすっかりそこが気に入ってしまった。
もういかにも「大人の世界」。黒い天井と壁、薄暗い照明、バーカウンター・・・。そして肝心の客席は、食事を楽しめて尚且つ中央に位置するサービスエリアと、その周囲をぐるっと囲むようにある飲み物だけのカジュアルエリアに分かれていて、いわゆるS席にあたるのボックスシートとテーブルシートではスーツやカクテルドレスで着飾ったセレブっぽい人達が食事を終えシャンパンなどを愉しんでいるところだった。
私達は、言うまでも無くカジュアルエリア!でも一段高いところにあるから充分ステージを見渡せる。さっそくドリンク券を持ってバーカウンターに行き、それぞれ好きなバーボンを注文した。
席に着き、ゆったりと店内の雰囲気を味わいながらお酒を飲み、これから始まるライブをワクワクしながら待つ。
30分ほど経って、いよいよFCQの登場!
全員、黒っぽいスーツにネクタイ姿。色白で青い目をした、金髪や栗色の髪のジャズメン達が、まるで自宅の食卓にでもつくかのようにものすごく自然に自分の位置にスタンバイした。もうこの時点で、この、フィンランドから来た男達の非凡さを察してしかるべきだったのだ!
いきなり耳に飛び込んできたその音は、私をたった5秒で釘付けにしてしまった。
何なの、これは!?
生の楽器の音が、予想だにしなかったインパクトで、しかも全く不快感なしにいきなり体の奥深くまで浸透してきた。
その音は、時には浸透して吸収され、また別の時にはスコーンと突き抜けてしまう。突き抜けた後に、言葉では言い表せないエクスタシーが広がっていく。
何の予備知識も無く、ネットの試聴コーナーもわざと聞かずにぶっつけ本番で挑んだ私は、見事にノックアウトされてしまった〜!
隣で、タカも同じ感覚を味わっているのが判った。だって体が自然にスィングして、顔には隠しきれない微笑みが浮かんでしまうんだもん。
バンド構成はというと・・・
ティモ・ラッシー(サックス)
ユッカ・エスコラ(トランペット)
ミカエル・ヤコブソン(ピアノ)
アンチ・ロッジョネン(ベース)
テッポ・マキネン(ドラム)
以上の5人。
この5人が、もう全員完璧なの!1人残らずプロ中のプロ。私達は、卓越した腕を持つ職人さん達が作る贅沢な晩餐会に招待されてしまったのだ!!
中でもドラムのテッポ。
彼は・・・すごいよ。
私が思うに、彼はもうジャズそのものだった。彼の体がドラムと一体化してしまってる。テッポという人間の奥深くから、尽きない泉のように後から後から音楽が溢れ出してくるのがわかる。
あんなの見せられて聞かされたら、誰でも引き込まれずにはいられない。
そして言うまでもなく、他のメンバーもスーパープレイヤーだった。何とか上げ足を取ってやろうとイチャモンポイントを探すものの、敢え無く断念。ピアノのクールさ、ベースの巧妙さ、サックスの力強さとトランペットの緻密さ。そしてその全てを、ドラムが大黒柱のように支えている。5人がみんな、誰ともぶつかり合わずに融合し、でもちゃんと活かしきっている。
約1時間半の演奏は、もうほんっと夢のようだった・・・。何度も何度も拍手が起こり、何人かが歓声を上げ彼らを称えた。もちろん私達も、何度叫んだことか。会場で唯一の、フィンランド語で。
アンコールの後演奏が全て終わって、タカも私もあまりの嬉しさにすぐ席を立つことができなかった。体中に沁み込んだ、彼らの心地良すぎる音の肌触りを、いつまでもいつまでも味わっていたかった。
そして、店内で売っていた彼らのCDを買って帰ろうということになり行くと、何と!CDを買った人にはサインを入れてくれるというじゃないか!
ビックリして、さっそくサインをもらう列に並ぶ。すると演奏を終え楽屋で汗を拭いてきた(かもしれない)FCQのメンバーが、客席に戻ってきたではないか。
そして、ひとりひとりと写真を撮らせてくれ、握手をしサインをしてくれた〜!5人全員と簡単な英語とフィンランド語で直接話ができたのは、思ってもみなかった喜びだった。しかもけっこうじっくりと。後になって思い出すと、自分の英語力の貧しさにガックリしたけど。
タカもめちゃくちゃ興奮してた。何しろ以前フィンランドにいたことがあるから、思い入れは人一倍。久しぶりにフィンランド語を使ってそれだけでも嬉しそうだった。「やっぱりフィンランドの奴らはいいヤツばっかりなんだよー!」と、訳のわからないくくりで喜ぶタカ。でも、気持ちわかるわ〜。
ああ、FCQ。
ヒューバ(素晴らしい)! キートス(ありがとう)!
そして、2人で最終バスに乗り、タカの家に帰りついたのはもう12時近くだった。その夜は眠りにつくまでずっと、ブルーノートで起きた事を繰り返し話しては感激していたふたり。
おかげですっかり、モダンジャズのスイッチが入ってしまった。これから色んなアーティストを試してみようっと。
ちなみに、FCQに興味が湧いた方は・・・
http://www.bluenote.co.jp/art/20060219.html
↑ココ、チェックしてみて下さい。
そして、試聴は・・・
http://columbia.jp/artist-info/fivecorners/disc.html
↑ココでできますが、ライブでの感動は残念ながらCDでは半分くらいになっちゃいますね。何だかスケールがシュルルルル・・・っと小さくなっちゃって。仕方ないわね〜
フィンランドのジャズ・グループ「ファイヴ・コーナーズ・クインテット」(以下、FCQ)の大阪ブルーノートライブ。
あ、ちなみにこのレビューは全然関係ありましぇん。FCQ、探したんだけどまだ無くって・・・(涙)
夕方仕事を終え、汗をかいた顔を綺麗に洗って念入りにメイクを施し、髪をとかしていつもより少しだけお洒落した服をチェック。慣れないパンプスも履いて来た。仕上げにタカからもらった指輪をはめて、完璧〜!
仕事で遅れてやって来たタカと合流してパスタで腹ごしらえ。彼もいつもと違う雰囲気。髪をムースで整え、シックなニットに2人で揃えたネックレスをしたりしてる。
そして9時。待望のブルーノートに初めて足を踏み入れたとたん、私はすっかりそこが気に入ってしまった。
もういかにも「大人の世界」。黒い天井と壁、薄暗い照明、バーカウンター・・・。そして肝心の客席は、食事を楽しめて尚且つ中央に位置するサービスエリアと、その周囲をぐるっと囲むようにある飲み物だけのカジュアルエリアに分かれていて、いわゆるS席にあたるのボックスシートとテーブルシートではスーツやカクテルドレスで着飾ったセレブっぽい人達が食事を終えシャンパンなどを愉しんでいるところだった。
私達は、言うまでも無くカジュアルエリア!でも一段高いところにあるから充分ステージを見渡せる。さっそくドリンク券を持ってバーカウンターに行き、それぞれ好きなバーボンを注文した。
席に着き、ゆったりと店内の雰囲気を味わいながらお酒を飲み、これから始まるライブをワクワクしながら待つ。
30分ほど経って、いよいよFCQの登場!
全員、黒っぽいスーツにネクタイ姿。色白で青い目をした、金髪や栗色の髪のジャズメン達が、まるで自宅の食卓にでもつくかのようにものすごく自然に自分の位置にスタンバイした。もうこの時点で、この、フィンランドから来た男達の非凡さを察してしかるべきだったのだ!
いきなり耳に飛び込んできたその音は、私をたった5秒で釘付けにしてしまった。
何なの、これは!?
生の楽器の音が、予想だにしなかったインパクトで、しかも全く不快感なしにいきなり体の奥深くまで浸透してきた。
その音は、時には浸透して吸収され、また別の時にはスコーンと突き抜けてしまう。突き抜けた後に、言葉では言い表せないエクスタシーが広がっていく。
何の予備知識も無く、ネットの試聴コーナーもわざと聞かずにぶっつけ本番で挑んだ私は、見事にノックアウトされてしまった〜!
隣で、タカも同じ感覚を味わっているのが判った。だって体が自然にスィングして、顔には隠しきれない微笑みが浮かんでしまうんだもん。
バンド構成はというと・・・
ティモ・ラッシー(サックス)
ユッカ・エスコラ(トランペット)
ミカエル・ヤコブソン(ピアノ)
アンチ・ロッジョネン(ベース)
テッポ・マキネン(ドラム)
以上の5人。
この5人が、もう全員完璧なの!1人残らずプロ中のプロ。私達は、卓越した腕を持つ職人さん達が作る贅沢な晩餐会に招待されてしまったのだ!!
中でもドラムのテッポ。
彼は・・・すごいよ。
私が思うに、彼はもうジャズそのものだった。彼の体がドラムと一体化してしまってる。テッポという人間の奥深くから、尽きない泉のように後から後から音楽が溢れ出してくるのがわかる。
あんなの見せられて聞かされたら、誰でも引き込まれずにはいられない。
そして言うまでもなく、他のメンバーもスーパープレイヤーだった。何とか上げ足を取ってやろうとイチャモンポイントを探すものの、敢え無く断念。ピアノのクールさ、ベースの巧妙さ、サックスの力強さとトランペットの緻密さ。そしてその全てを、ドラムが大黒柱のように支えている。5人がみんな、誰ともぶつかり合わずに融合し、でもちゃんと活かしきっている。
約1時間半の演奏は、もうほんっと夢のようだった・・・。何度も何度も拍手が起こり、何人かが歓声を上げ彼らを称えた。もちろん私達も、何度叫んだことか。会場で唯一の、フィンランド語で。
アンコールの後演奏が全て終わって、タカも私もあまりの嬉しさにすぐ席を立つことができなかった。体中に沁み込んだ、彼らの心地良すぎる音の肌触りを、いつまでもいつまでも味わっていたかった。
そして、店内で売っていた彼らのCDを買って帰ろうということになり行くと、何と!CDを買った人にはサインを入れてくれるというじゃないか!
ビックリして、さっそくサインをもらう列に並ぶ。すると演奏を終え楽屋で汗を拭いてきた(かもしれない)FCQのメンバーが、客席に戻ってきたではないか。
そして、ひとりひとりと写真を撮らせてくれ、握手をしサインをしてくれた〜!5人全員と簡単な英語とフィンランド語で直接話ができたのは、思ってもみなかった喜びだった。しかもけっこうじっくりと。後になって思い出すと、自分の英語力の貧しさにガックリしたけど。
タカもめちゃくちゃ興奮してた。何しろ以前フィンランドにいたことがあるから、思い入れは人一倍。久しぶりにフィンランド語を使ってそれだけでも嬉しそうだった。「やっぱりフィンランドの奴らはいいヤツばっかりなんだよー!」と、訳のわからないくくりで喜ぶタカ。でも、気持ちわかるわ〜。
ああ、FCQ。
ヒューバ(素晴らしい)! キートス(ありがとう)!
そして、2人で最終バスに乗り、タカの家に帰りついたのはもう12時近くだった。その夜は眠りにつくまでずっと、ブルーノートで起きた事を繰り返し話しては感激していたふたり。
おかげですっかり、モダンジャズのスイッチが入ってしまった。これから色んなアーティストを試してみようっと。
ちなみに、FCQに興味が湧いた方は・・・
http://www.bluenote.co.jp/art/20060219.html
↑ココ、チェックしてみて下さい。
そして、試聴は・・・
http://columbia.jp/artist-info/fivecorners/disc.html
↑ココでできますが、ライブでの感動は残念ながらCDでは半分くらいになっちゃいますね。何だかスケールがシュルルルル・・・っと小さくなっちゃって。仕方ないわね〜
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