イボみたいなもん

2006年2月9日
実はずっとくすぶっていた、タカに対する不満。


こんなに苦しい時に、彼はどうしてもっと積極的に私を慰めようとしないのかと、地獄の業火に焼かれるようにひとり悶々・・・・


若かりし頃、恋愛とは体当たりすることだと信じて疑わなかった火の玉娘の私は、相手に抱いた感情はとにかくすぐに伝えるようにしていた。だって、お互いをきちんと理解し合えなきゃ始まらないじゃない、などと言う子供っぽい信念で。全く、その間お付き合い頂いた数人の御仁には、甚だ迷惑だったことだろうと思う。

学習が苦手な私も、さすがにその時受けた傷の痛みは忘れずタカとの付き合いには生かすことができている。それはもう、意味も無く偉大な存在に感謝したくなるほどありがたいことだわ。

で、ここ数日のタカに対する「悶々」だってもちろん、私は牛もびっくりするくらい念入りに心の中から出しては咀嚼し、また出しては咀嚼を繰り返していたわけだ。

母の重い病状から受けたショックから、やっと少しだけでも立ち直れたのが昨日。それまでの私はとても冷静だったとは言えなかったから、タカへの信頼が揺らぎまくっていたのは無理もない。

何度、カラミメールを送ろうとしたことか・・・

「どうして判ってくれないの」

「愛してるって、本当?」

「私のこと支えてくれるって、あれは嘘?」

「私がこんなに苦しんでるのにお気楽だねぇ」

・・・等々。

もちろん、こんなにあからさまな文面ではないけど、オブラートに包んだって結局言いたいことはコレに近いことなのだから同じことだ。

そして全く幸いなことに、この悶々のどれ1つとしてタカにはぶつけなかった。私が自分の状況を冷静に彼に伝えきれていないと言う事実を、忘れてはいなかった。

そうやって、一人勝手にアリ地獄の中でもがいていたけれど、さっきやっと自分の思いの全てをタカに聞いてもらうことができた。

すると、不思議。

私の胸の中に詰まっていた硬い、どす黒い情念の玉が、イボがコロッと取れるようにあっさり落ちてしまったのだった。

ああ〜、すっきりした。ついさっきまであんなに苦しかったのは一体なんだったんだろう。

私が、自分に憑依していた悪霊を口からドロドロ出すかのように際限なく喋り続けているのを、受話器の向こうでタカはただ「うん、うん」と言って辛抱強く聞いてくれていた。

気が済むまで己の心情を訴えることができた後というのは、雨上がりの芝生に立った時みたいに清々しい。タカはそのタイミングを逃さずうまく話題を変え、それからはいつもの楽しいおしゃべり。私は5日ぶりに、心底嬉しそうに笑う自分の声を聞いた。


もう、大丈夫だ。


明日から来週の月曜日まで、また東京に行ってくる。土、日、月は時間の許す限り母の側にいる。私が私らしく元気でいられて、初めて母の支えになれるのだと痛感している・・・。



月曜日の夜、東京から帰ってきたその足でタカに会いに行く予定。

全然気が回らなかったバレンタイン、今年もチョコを選ぶ楽しみを味わうことができそう♪

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