氏神様にご挨拶できた〜
今日になってやっと、迎春ムードを誘うきれいな青空が見えた。

母とふたり、まったりと過ごす一日・・・になるはずだったけど、思いのほかバタバタしてあっという間に夜になった感じ。

何よりも嬉しかったのは

あんなに外出を嫌がっていた母と一緒に、近くの由緒ある神社に初詣に行けたこと。

年末に一時退院してきた母は、とにかく外に出たがらず、仲良くしていたお隣さんが遊びに来ても絶対に顔を出そうとはしなかった。

その理由の大半は、私にも良く判っている。

放射線治療の副作用で、母の頭の左半分は髪の毛が抜けてしまっているから。

それだけなら、帽子を被っていれば判らないから大丈夫だとつい思ってしまいやすい。でも毎日毎日、ちょっと寝て起きるだけで布団や服に抜けた髪の毛がごっそり束になってついているのを見れば、きっと誰でも落ち込まずにはいられないだろう。

私だって、初めて見たときは本当にショックだった。

もし自分の身に同じことが起こったら、やはり外出どころか誰にも会う気にはなれない。

そんな母が、ダメ元で誘ってみた私の問いかけに「行ってみようか」と頷いたのは、一体どんな心境の変化だったのだろう。

まだ、手術の後遺症で発語がうまくできず、聞き取りも完全ではないために会話が時々ちぐはぐになってしまう母には、その理由を改まって聞いていないけれど、たぶん、朝から天気が良かったから布団を干して、ずっと寝巻きのままでいたのを普段着に着替えたことが大きな気分転換になったんだと思う。

そう。

病気であっても、条件が許すのならできるだけ布団から出て服に着替えたほうがいい。外出しないからと言って昼も夜も寝巻きのままだと、ガクッと老け込んでしまう。

手を繋いで片道30分、ゆっくりゆっくり歩いて子供の頃からよく来た神社へ。冷たい風が強く吹き付けていたけど、母の表情はとてもしっかりしていた。心なしか、家にいる時よりも目に宿る光が強い。

初詣客で賑わう狭い参道を通り本殿に上がり、お賽銭を入れ手を合わせた。

ヤマトタケルノミコト様に、いつもお守り頂いているお礼を心から申し上げる。

それから、1杯の甘酒を2人で飲み、小腹が減った私は屋台でチキンケバブを買って食べながら帰ってきた。

母と、初詣に行けたことが、こんなに嬉しいなんて。

そして明日はまた、病院に戻る母。

あと2週間ほど、放射線治療が残っている。もう少しだ。

やっぱり今年も

母に、勇気と愛を与えられるばかりだな







§ゲルタ改さん
メッセージ有難うございました!いつも楽しみにしています。

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